事業計画の作成
事業計画は歯科医院の新規開業の際にはとても重要なものになります。
なぜ重要かというと、医院開業計画に無理はないかの確認、また銀行の借り入れのためのツールとして事業計画は欠かせないからです。
歯科医院の開業後、スムーズに経営が行えるかどうかの判断
予想される患者さんの数はどのくらいだろうか、開業に必要な資金と当面の運転資金はどのくらいになるか…そういったことを私たち医院開業コンサルタントが院長先生と共にに考え、先生の開業案に無理がないかどうか判断します。
銀行等からの借入のためのツール
事業計画の最も重要な用途は金融機関からの借入です。
歯科医院の開業には場合によっては１億円以上の資金が必要になります。おそらくすべて自己資金でまかなうのは難しいでしょう。
しかし、社会的に信用のある「歯科医師」という職業だとはいえ、金融機関がぽんっと１億円も貸してくれるはずはありません。
その上、銀行の融資担当者は融資に関してはプロだとしても、医院経営に関しては素人の方です。融資を行っても良いかどうかのきちんとした判断材料＝事業計画がなければ、融資していただくのは不可能です。
事業計画の作り方
事業計画とは「開業後の姿を数字に表わしたもの」のことです。
先生が経営したいと思い描いている歯科医院には、毎日何人の患者さんが訪れてくれ、患者さん1日当りの平均点数がどのくらいになるのか。今後どのように成長していくのだろうか。
この仮説を立てることで、歯科医院に必要なチェアの台数、医療機器、スタッフ数を算出することができます。
具体的には…
- 設備投資計画（土地・建物・医療機器・備品・開業後当面の運転資金・その他）
- 収支計画（来院患者数をもとに予想した月々の収入・ランニングコスト）
をふまえ、
- どの程度、利益が発生するのか？
- どの程度、税金を支払わなければならないか？
- 借入返済後の資金繰りは不足していないか？
等を把握します。
■ 参考までに…
理念が定まった段階で、先生が頭のなかに想い描くオープンしたクリニックのイメージを文章にされることをおすすめします。
診療内容、建物や内装、事務や検査のイメージ等々、先生が書き出したものを私たちコンサルタントと共に推敲していき、それを実現させるための数字を付け加えたものが、まさに事業計画になるのです。
医院開業スケジュール
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